ベイビーブローカーはなぜ韓国で撮影?日本が舞台じゃない理由を調査

世界3大映画祭の1つである第75回カンヌ映画祭授賞式が日本時間29日にフランスで行われましたね。
是枝裕和監督(59)初韓国映画「ベイビー・ブローカー」(6月24日公開)主演のソン・ガンホ(55)が、韓国人俳優初となる男優賞を受賞しました。

また、2018年「万引き家族」に続く最高賞パルムドールの受賞にはいたりませんでしたが、キリスト教系団体(カトリックとプロテスタント双方のキリスト教関係者)が選ぶエキュメニカル審査員賞も贈られ、2冠の栄誉となりました。

上映後の12分間に及ぶスタンディングオベーションも話題になった「ベイビー・ブローカー」は、なぜ韓国で撮影されたのでしょうか⁉日本が舞台じゃない理由を調査してみました。

目次

「ベイビー・ブローカー」あらすじ

古びたクリーニング店を営むも借金に追われているサンヒョン(ソン・ガンホ)と、〈赤ちゃんポスト〉がある施設で働いている児童養護施設出身のドンス(カン・ドンウォン)。

ある激しい雨の晩、二人は若い女性ソヨン(イ・ジウン)が〈赤ちゃんポスト〉に預けた赤ちゃんをこっそりと連れ去ります。二人の裏の仕事は、ベイビー・ブローカーでした。

しかし、翌日戻ってきたソヨンは、赤ちゃんが居ないことに気づき警察に通報しようとします。
「大切に赤ちゃんを育ててくれる家族を見つけようとしていた」という二人の言い訳にあ然とするソヨンでしたが、二人と共に養父母探しの旅に出かけます。

一方、二人を何としても現行犯で捕まえようと、刑事スジン(ぺ・ドゥナ)と後輩のイ刑事(イ・ジュヨン)は、静かに後を追っていましたが…。

〈赤ちゃんポスト〉がきっかけで出会った人々の特別な旅がはじまります…

なぜ韓国で撮影?日本が舞台じゃない理由とは⁉

是枝裕和監督といえば日本の映画監督として有名ですが、今回は韓国人キャストで韓国での映画製作となっています。このことを疑問に感じられて方も多いのではないでしょうか。

考えられる理由がいくつかございますのでご紹介します。

日本の俳優より韓国の俳優の方がいい⁉

日本の俳優より韓国の俳優の方がいいのでは?という推測もありますが、いかがでしょうか。

是枝監督は、インタビューのなかで「今作のキャストは素晴らしいが、日本の俳優も決して負けてはいないと思う。例えば役所広司さんとか安藤サクラさんとかは学ぶことが非常に多い」と語っていることから、俳優の国籍の違いは関係ないと考えられます。

日本と韓国の映画制作費用の違い

ベイビーブローカーの映画制作費用について、韓国資本100%で日本からの資本は一切無しとなっているようです。
そこには韓国と日本では制作費用について支援額が異なるということが言及されています。

韓国は映画コンテンツの予算について日本の5倍ほどつく産業であり、海外進出までを支援する国を挙げてのビジネスとなっているんです。
韓国映画振興委員会は年間約400億円を支出していますが、日本の文化庁が映画産業に出す助成金は約20億円だそうです。

国が支援してくれる金額が日本と韓国では雲泥の差というのがわかります。

これだけ金額に違いがあると、制作費用の問題が一理あるのではと考えたくなりますね。

日本の芸能界システムの問題

費用の問題だけでなく、日本のシステムを問題視する意見もみられました。

最近では、医者や研究者など、突出した才能のある方は、日本を出て海外で活動しています。同様に、渡辺謙さん、真田宏之さんはハリウッドでも有名ですが、森崎ウィンさん、忽那汐里さんなど、ハリウッド進出する俳優や女優も増えています。

俳優陣の海外進出の理由の一つに、芸能プロダクションのシステム、スポンサーと代理店の関係などもあるのではないでしょうか。

インタビューでは「韓国映画界から学ぶことも、たくさんありましたし、そのことで日本の映画の、映画だけに限らないかもしれませんが映像産業、映画文化も含めて変えなければいけないところは明快になってきているはず…このままでは手遅れになると思っている」と是枝監督も日本映画界、映像界に強烈なメッセージを発信しています。

数年前から漠然と約束をしていた

是枝監督は、6年前から映画祭で知り合い交流のあった韓国の国民的俳優ソン・ガンホやカン・ドンウォン、さらに『空気人形』での出演後「また必ず」と約束していたペ・ドゥナらと、「いつか映画でご一緒しましょう」と漠然とした言葉を交わしていたそうです。

その後2016年頃に「神父の格好をしたソン・ガンホさんが赤ちゃんを抱き上げ、とても良い人に見えるが実は……そんなシーンを思い浮かべ、これなら韓国の役者の方々と一緒に映画が作れると思いついた」と初期の構想の内容と今作の企画に至るまでのエピソードを語っています。

また、是枝監督は「フランス映画、韓国映画、日本映画を撮ったという意識ではなく、自分の好きな俳優とその国で映画を撮っているという感覚である……日本での企画も動いている」と語っていることから、漠然とした言葉が約束となり、今作で実現したということではないでしょうか。

ちなみに、ハリウッド進出の可能性を聞かれ、「英語圏で製作したい。理由は、撮りたい俳優がいる。それは内緒」と笑顔で即答しています。

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まとめ

話題の映画「ベイビーブローカー」は、なぜ韓国で撮影?日本が舞台じゃない理由を調査しました。

考えられる理由としては、韓国と日本の映画の制作費予算の違い、日本の芸能界のシステム、そして是枝裕和監督が以前から漠然と約束していたことがあげられています。

韓国の豪華キャスト陣も出演することから、「早く観たい」「必ず観る」「楽しみ」などと、映画の公開(6月24日)を心待ちにしている意見が多くみられました。

12分間に及ぶスタンディングオベーションが贈られた感動の話題作をご覧になってはいかがでしょうか。

最後までご覧下さりありがとうございました。

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