竜とそばかすの姫」はすでにご覧になりましたか?
普段は耳にしない「アンベイル」という言葉が出てきましたね。
「アンベイル」って何?と思われませんでしたか?
また、「アンベイル」を行使する「ジャスティス」って?
「アンベイル」の意味と「アンベイル」を行使する「ジャスティス」、それから鈴からベルに変わった理由も考察しました。
「竜とそばかすの姫」感動!
ベルの歌に涙がとまりませんでした!
でも「アンベイル」ってなんだろう?
- 「竜とそばかすの姫」の「アンベイル」とは
- 「アンベイル」の権限を持つのは誰?
- アンベイルされた後にベルの姿で歌った理由
竜とそばかすの姫Uの世界のアンベイルとは?
アンベイルとは
まずアンベイルとう言葉について一般的な意味合いを考えていきたいと思います。
un「取り去る」+veil「覆い隠す」直訳すると「覆い隠すものを取り去る」です。
ドラマなどで「化けの皮を剥がしてやる!!」というセリフがありますが、そういう意味合いでしょう。
竜とそばかすの姫、SNS上で、ネットの正義を名乗るアカウントが「お前をアンベイルしてやる!公衆の下にお前の素顔素性個人情報をばらまいてやる!!」とかやってて最近のツイッター見てるのかと思った。
— 真面目(ちょい良) (@choiyoshi1986) August 12, 2021
「竜とそばかすの姫」に出てくるアンベイルとは
映画では「アバターの姿を暴いて、オリジン(本人)をさらす」という意味で使われてました。
アンベイルとは仮想空間での最大の利点「匿名性」が奪われるということです。
乱暴で凶暴な性格を持つ「竜」は仮想世界Uで対戦相手をデータが使用不可能になるまで容赦なく攻撃していたので、非難を浴びている存在です。
数億規模のファンを持つ「ベルのコンサート」に乱入しめちゃくちゃにしてしまったことで、数億のASたちにより「竜の正体を暴く」という行動が加速されていました。
竜を追っているジャスティスも、竜をアンベイルしようとしていたのです。
アンベイルされるとUの世界ではどうなる
現実の自分が<U>の世界にさらされます。
<U>の世界では「現実では誰なのか」を暴かれるのが、一番恐ろしい事だとされてます。
アンベイルの仕組み
1.ジャスティスの右腕の装置からビームが照射される。
2.アバターの生体情報の変換を無効にする。
3.Uの空間にオリジンの姿が現れる。
オリジンとはアバター本人の現実の姿です。
ジャスティスは
これこそが<U>の正義と秩序を守る真実の光なり!
我々は悪しき竜を、必ずやアンベイルしてみせる!!
と叫んでます。なんだかいびつですね。
仮想空間<U>では、デバイスで生体情報を読み取り、特殊なプロセスを経てASに変換されます。
ジャスティスの「正義の光」は、その変換をすべて無効にし、オリジンそのものがUの空間に現れるのです。
匿名性のあるアバターとして好き勝手に行動していた人々は、現実の姿を白日の下にさらされるのは恐怖でしかないですよね。
鈴はこれを逆手にとり、あえて自分の姿をさらして「竜」の信頼を得ようとしたのです。
特にラストのベルがアンベイルされてから歌うところが泣けた。歌の天才の中村佳穂と、鈴とベルとUという世界観を作った細田守、音楽監督の岩崎太整、それぞれが奇跡的に集まったからこそ、これだけ感動するシーンが出来たのかと思うと、嬉しくもあり悔しくもあった。感動を作るって本当に凄い。
— zappi (@Zappi_8) August 15, 2021
たとえアンベイルしても、鈴は堂々と歌い、ほかのAs達に感動を与えました。
おそらく、映画を見ていた人々も、その姿と歌声に涙が止まらない方が多かったのではないでしょうか。
アンベイルできるのはなぜジャスティスだけ?
アンベイルの権限を持つのは、Uを創造したVoicesの5人とジャスティスだけです。
ユーザーの隠れた能力を引き出してくれる<U>の世界。
ジャスティスはその姿の通り、正義感あふれる人なのでしょう。
おそらく、ジャスティスがVoicesに掛け合い、自警団として権限をもらったのではないでしょうか。
彼に賛同したスポンサーもたくさんついてました。
映画:竜とそばかすの姫
— MAHALITO (@mahalito_wiz) July 20, 2021
印象に残ったのが「ジャスティン」というキャラ。仮想現実「U」で暴れまわる竜を「アンベイル」で成敗する。アンベイルとは正義のなのもとに現実の顔と名前と住所を暴くこと。小山田圭吾氏のイジメはヒドイけど、みんなジャスティンになってないかい? pic.twitter.com/srWQWVqcyU
ベルは竜の隠れ家の城に出入りしているところをジャスティスに見つかり、
「竜の居場所を明かさなければ、今すぐにアンベイルする」と脅迫されます。
ジャスティスの思い通りにならないベルに対し、フードや髪をわしずかみにする態度は暴力的です。
ベルがいうようにジャスティスの行動は「他人を従わせたいだけ」ということも納得できます。
ジャスティス軍団
— 森田洋之@「医療」から暮らしを守る医師/「人は家畜になっても生き残る道を選ぶのか?」発売中! (@MNHR_Labo) June 11, 2022
正義と秩序を守る自警集団。
当初は民衆から絶大な信頼を得、
バックにスポンサーが大量につくも、
次第に暴走し、人身を失い、
結果、民衆はサーッと去ってゆく。
まさに「暴走する正義」
(竜とそばかすの姫) pic.twitter.com/9yFrdprgKS
アンベイルされた後もベルの姿で歌った理由
いったんアンベイルされた鈴は、鈴からベルの姿に戻りました。
不思議に思われた方も多かったのではないでしょうか。
冒頭のメッセージは覚えてますか?
“As”はもうもうひとりのあなた
現実はやり直せない
でも〈U〉ならやり直せる
さあ、もうひとりのあなたを生きよう
さあ、新しい人生を始めよう
さあ、世界を変えよう
鈴が歌っている途中に巨大なクジラが現れ、それとともに鈴の姿からベルの姿に変わります。
たとえ、仮想空間で鈴の姿があらわになったとしても、仮想空間はやり直しがきく世界。
ですからアンベイルされた鈴から<U>の世界のAsであるベルに戻れたと考えられます。
そして現実では歌が歌えなかった鈴と仮想空間のベルが重なり、鈴の世界が変わった瞬間なのではないでしょうか。
鈴のをのせた巨大なクジラは鈴を見守る人達の象徴だったのでしょう。
ずっと忍君、ヒロちゃん、お父さん、ママ友等に見守られていた鈴は一人ではなかったのです。
まとめ
アンベイルとジャスティス、そして鈴からベルの姿になったわけについて考察しました。
前半は「美女と野獣」のオマージュにも感じられましたが、後半は圧巻の迫力、これは映画館で見たかった!
「竜とそばかすの姫」には様々な伏線や秘密が隠されてます。ぜひもう一度ご覧になって、楽しんでください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。