ドラマ最愛|加瀬さんはなぜ共犯者に?梨央と優を守った理由を考察

吉高由里子さん主演のドラマ最愛がついに最終話を迎えましたね。

真実は愛で消える」というキャッチコピーが回収された最終話でした。

それぞれの最愛のためにそれぞれが最善を尽くしていたことが切なく優しいドラマだったと思います。

井浦新さん演じる加瀬さんは真田グループの弁護士という立ち位置でしたがなぜあそこまでして梨央と優を守り抜いたのか少し疑問が残った方も多いのではないでしょうか。

この部分については加瀬さんの過去だったりが背景にあることで説明がつくのかと思いますが明確な描写がなかったですよね。

加瀬さんが一線を越えてまでして梨央と優を守りぬいた理由について考察してみました。

最終話のネタバレを含んでいますのでまだ見ていない方はご注意くださいね。

目次

加瀬さんが梨央と優を守る背景とは

加瀬さんは法律家であり真田グループの顧問弁護士という立ち位置にいます。

法律の限界も冷酷さも知っているからこそ限界で留まり一線は決して超えない立場です。
しかしながら一線を越えてしまいました。

われわれ視聴者はドラマのストーリーのなかで、加瀬さんが共犯者でありすべての事件に絡んでいることはわかりましたよね。しかしながら本人の自供がない限り、証拠不十分で警察は指名手配ができないという内容でした。

大ちゃんとの電話でほぼ自供していたようなものですが、大ちゃんはブラックボックスに再び閉じ込めたような描写があり、万年筆の件は梓さんと後藤さんが言わないかぎりわかりません。

それぞれがそれぞれの最愛を守り抜いたという最終回が本当に切なく素晴らしい回だったと思います。

「それぞれの最愛」ということですが、加瀬さんの最愛は梨央と優ということになりますがなぜそこまでの愛があったのか少し疑問ではないでしょうか。

加瀬さんの過去やバックグラウンドに触れながら考察していきます。

加瀬さんの過去が読み取れる冒頭ナレーション

加瀬さんがなぜ梨央と優をここまでして守り抜いたのかという疑問点については、加瀬さんの過去について触れることでヒントがあるのではないかと考えました。

是非スピンオフドラマで加瀬さんの過去をしっかり放送してほしいと思いますが、最愛第3話の冒頭ナレーションで少しわかることがあります。

人に見返りを求めてはいけない
求めなければ、誰かを憎むことも蔑むこともない
それが生きていくうえで一番大事なことだ。
そう教えてくれた父と母は早くこの世を去った

社会に出て、真田家という家族を得た。
ある日真田家に1人の娘が加わった。
逃げ場を失い迷い込んできたかのようだった。

加瀬さんの両親は学生時代もしくはもっと幼いときに他界されていることが描写されています

「家族」というものがなかった加瀬さんが、弁護士となり真田家という「家族」の一員になりました。

加瀬さんにとって「家族」というのがどういうものなのかわからずに大人になっていたのではないでしょうか。

その背景が次に考える考察につながっていきます。

達夫さんの家族を守る愛を受け継いだ

すべての始まりは15年前の事件でしたね。

梓の遣いとして達夫さんに会いにきていた加瀬さんは共犯者となり一線を越えてしまうことになりました。

法律家として通報しようとしましたが、達夫さんに懇願されて共犯者となります。

幼い頃に両親を失った加瀬さんは、必死に子どもたちの名誉を守ろうと懇願する達夫さんの親子愛に心動かされたのではないでしょうか。

目の当たりにした達雄さんの『最愛』は、きっと加瀬さんにとっては法律よりも何よりも大事で、どんな事をしてでも守りたかったものだったのだと思います。

達夫さんが亡くなったことでさらに達夫さんの意思を継ぐように梨央と優への愛が深まったのだと思います。

「一点の曇もない人生を送って欲しい、法律じゃ守れないものがある」という最終話での台詞は、事件の日に「家族の話をしてるんです。他人にどんな目でさらされるか・・・」と達夫さんがあの日子どもたちに願ったことと同じではないでしょうか。

家族という居場所を守りたかった

幼いころに両親を亡くして、社会に出て真田家という家族の一員になりました。

加瀬さんの居場所は真田家という家族です。
後藤さんが自分の居場所を守りたくて悪事に手を染めてしまったように、加瀬さんも梓さんが「家族だ」と言ってくれたあの場所を守りたかったのではないでしょうか。


病院で寝ている後藤さんに向かって加瀬さんが「居場所は守りましょうよ」と呟いていたシーンを思い出しますよね。

加瀬さんは本当の家族がいないなかで、達夫さんの家族を守ろうとする姿に心動かされています。
加瀬さんは莉央と優の家族になりたかったんじゃないかと思うと更に切ないですよね。

まとめ

加瀬さんがなぜそこまでして梨央と優を守り抜いたのかについて考察しました。

幼いころに両親を亡くしているからこそ家族というものを知らない背景がそこにはあります。

法律では守れないものを守る達夫さんの親子愛に感銘を受け、それを受け継いだのではないでしょうか。

また、真田家という家族という自分の居場所を守りたかったというのも一因なのではと考えています。

事件に関わってるんだろうと何となく気付いてる梨央の加瀬さんへの思い、「過去は思い出せない」優のセリフには加瀬さんへの梨央と優の愛が込められている気がしました。

とっても素敵なドラマでしたよね。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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