2022北京オリンピック冬季の注目はやはりフィギュアスケートですよね。
なかでも羽生結弦選手は毎回大注目されています。
今回4回転の成功を見守って応援している方も多いのではないでしょうか。
羽生結弦選手は日本のフィギュアのエースとして活躍されていますよね。
ファンも多く毎回注目されている素晴らしい選手です。
「エースなのになぜ団体戦に出場しないのか」という意見がたくさんあるなか、他国のエース選手は団体戦に出場されているので、違和感をおぼえた方が多くいらっしゃるようです。
日本のエースとしての存在の羽生結弦選手がなぜ団体戦に出場しないのか深堀してみました。
個人戦に集中して3連覇を目指すのはずるい?
ニュースでも報道されているように個人戦に専念するためというのが大きな理由とされています。
羽生選手にとってオリンピックは特別で4回転半に挑戦するというプレッシャーがあり自分との闘いという大舞台であることは周知されていますよね。
競合のロシアに勝つには4回転半の成功が要とされています。
回転数のポイントというのはそのくらい重要なんですね。
ケガもあり苦悩していた時期もあったからこそ成功させたい、期待に応えるために専念したとされています。
団体戦から個人戦のスパンも短いことから体力を温存させたということもあるかと思います。
しかしこの理由だけだと「自分勝手」「自己中心的」「ずるい」などの意見も残念ながら散見されています。団体戦に出場しなかったのは決してずるいことではなく、自己中なことではないと考えました。
ほかにも考えられる理由があると思っています。
続いて考えられる欠場理由についてまとめています。
団体戦の採点基準を考えた作戦だった
団体戦の採点システムを考えた作戦なのではないかと考えられます。
個人戦は個々の得点が順位に直結します。
しかし団体戦は順位によってポイントが与えられるシステムなんです。
1位と2位の演技の得点差が10点開いていても、1位には10ポイント2位には9ポイントという計算方法となります。
したがって団体戦の結果を見てみると、宇野選手も鍵山選手も素晴らしい演技で2位、1位となりました。
これが作戦だとすると十分に成功したポイントかと思います。
もしショートに羽生選手を起用して、ネーサン・チェンを上回るような構成の演技をするにはリスクが大きすぎたと考えます。それだけのリスクを冒して1位になったとしても、2位と1位では1ポイントしか変わらないのです。
団体戦に出場する基準に達していなかった
団体戦に出場できる男子は2名と決まっています。
そしてその2名の選抜はスキルの優劣ではなく出場資格として公式戦のポイントが基準となるのです。
羽生結弦選手はその基準に達していませんでした。
公式戦のポイントはISUのランキングポイントと言われ、が高い方から順に出場することが求められてます。
理由としては個人戦を優先してしまうと団体戦が盛り上がらなくなるとされています。
羽生選手は昨年の世界選手権は銅メダルでした。
今シーズンも怪我でISUの公式戦(GPシリーズ)に全く出場していませんでした。
(全日本選手権は国内大会なので公式戦ではありません)
今回団体戦に選ばれた鍵山選手と宇野選手の残した成績は以下のとおりです。
SPとFPの公式戦でのベストスコアも宇野選手、鍵山選手が持っています。
以上の選抜基準からすると羽生結弦選手は基準に達していなかったことがわかります。
まとめ
北京オリンピックで羽生結弦選手が団体戦に出場しなかった理由について深堀しました。
ニュースでは個人戦に専念するためと報道されいましたが、それだけではなくほかの理由もあるとして考察しています。
まず団体戦の採点システムを考えた戦略であること、団体戦選抜メンバーの基準に達していなかったことが理由としました。
期待されている個人戦ですがケガのないように4回転半の成功を祈るばかりです。
羽生結弦選手の活躍を応援しています!